会社はiDecoを活用しよう!掛け金の上限金額や加入条件・メリットについて!
会社員の方でiDeCo(イデコ)を活用しようと考えている方は多いかと思います。
しかし、実は同じ会社員でもiDeCoに加入できる人とできない人がいます。
今回は会社員の加入条件と掛け金の上限金額、加入するメリットについてお伝えしていきます。
そもそもiDeCoとは??
iDeCoとは確定拠出年金のことで、自分でお金を積み立てて運用し、老後の資産形成をお得にする仕組みです。
活用するには銀行や証券会社に口座を開設する必要があります。
iDeCoの特徴は次の通りです。
- 自分で運用商品を選んで毎月積み立てて投資を行う。
- 拠出金額は5000円から始められる。
- 60歳まで引き出せない。
- 税制の優遇が受けられる。
運用商品は元本保証型のものから値動きのある投資信託などがあり、口座開設する金融機関によって取扱商品は異なります。
iDeCoを使うメリットは??
iDeCoを利用するにあたっては、あらかじめメリットを理解しておきましょう。
メリットとして次のようなことがあります。
- 60歳まで引き出せないのでお金が貯まる!
- 5,000円から手軽に始められる!
- 節税効果が凄い!
1.60歳まで引き出せないのでお金が貯まる
iDeCoで運用している金融資産を引き出すには60歳以上という年齢制限があります。
これは、iDeCoが老後に向けての資産形成のための制度だからです。
必要な時にすぐ引き出せないのはデメリットに感じるかもしれませんが、余裕資金の運用で利用するので心配ありません。
また、浪費癖のある方でお金が貯められないといった悩みがある場合、強制的に老後の生活資金を確保できるのでメリットにもなります。
引き出せる年齢について詳しくは以下の通りです。
必要な通算加入者期間 | 10年以上 | 8~10年 | 6~8年 | 4~6年 | 2~4年 | 2年未満 |
受け取り可能年齢 | 60歳 | 61歳 | 62歳 | 63歳 | 64歳 | 65歳 |
50代から運用をスタートした場合、少しではありますが引き出せる年齢が遅くなってしまいます。
ただ、通算で10年以上の運用期間があれば60歳から引き出すことができますので20~40代の方なら心配ありません。
時間を味方につけて有利に運用を行いましょう。
2.5,000円から始められる
資産運用というとお金持ちの人しか関係ないと思っている方もいるかもしれませんが、今の時代20代の普通の会社員でも投資をしている人は年々増えてきています。
iDeCoも様々な方に利用してもらえるように国が作った制度ですので、拠出金額は毎月5,000円から始めることができます。
また、毎月の拠出金額は1000円単位で選択することが可能です。
ちなみに職業によって拠出金額の上限は違いますのでそちらは後程説明いたします。
3.節税効果が高い
iDeCoでは通常の投資に比べて「積み立て時」、「運用益」、「受け取り時」の3段階で税制面が優遇されています。
積み立てる時
iDeCoでは加入者掛け金の全額が所得控除になります。
例えば、給与年収500万円の方が月々23,000円を積み立てた場合、年間で55,200円の税制メリットがあります。
もしこれを20年間続けた場合、1,104,000円と100万円以上の効果になります。
運用する時
iDeCoでは運用で増えた資産に対して税金が一切かかりません。
すでに投資を始めている方はご存じだと思いますが、一般的に金融商品では運用益に対して20.315%の税金がかかってしまいます。
長期間積み立て投資を行った場合、運用益はプラスになる場合がほとんどです。
運用した結果、運用益が+100万円になっても20万円以上が税金として引かれてしまうのはつらいですよね。
iDeCoではこの運用益に対しての税金がかからないというメリットも存在します。
受け取る時
iDeCoで運用した資産は60歳以降に「年金として定期的に受け取る」か「一時金として一括で受け取る」か好きな方を選ぶことができます。
年金として受け取る場合
→ 公的年金控除が適用され雑所得として課税されます。
一時金として受け取る場合
→ 退職所得控除が適用され退職所得として課税されます。
いずれの場合も控除の対象になるため税金面ではメリットです。
また、年金と一時金の併用も可能になっています。
掛け金の上限金額
iDeCoにはたくさんのメリットがあることをご紹介しましたが、個人事業主、会社員、公務員、主婦など人によって掛け金の上限金額が変わってきます。
加入者区分による拠出金額の上限は以下の通りです。
加入者区分 | 月額上限掛け金額 | 年間上限掛け金額 |
個人事業主 | 68,000円 | 816,000円 |
会社員(企業年金なし) | 23,000円 | 276,000円 |
会社員(企業型確定拠出年金のみに加入) | 20,000円 | 240,000円 |
会社員(確定給付企業年金・企業型確定拠出年金に加入) | 12,000円 | 144,000円 |
会社員(確定給付企業年金のみに加入) | 12,000円 | 144,000円 |
公務員 | 12,000円 | 144,000円 |
専業主婦・主夫 | 23,000円 | 276,000円 |
注意点として、会社員で企業型確定拠出年金に加入している場合は基本的にiDeCoには加入できません。
ただし、勤務先が併用を認めている場合は加入することも可能です。
「自分が企業型確定拠出年金に加入しているか分からない」という方はまず会社の退職金規定を確認してみましょう。
もし、確認する方法がわからない場合は人事部や総務部に聞いてみてください。
また、2022年10月以降は企業型確定拠出年金に加入している会社員の方も勤務先の許可が不要になるため、全員が加入できるようになる予定です。
iDeCoに関係なく企業の年金制度は将来自分の生活に大きな影響を与えますのでこの機会にしっかりと確認しておくと良いですね。
会社員がiDeCoに加入することについて
毎月一定額を積み立てて運用資金にまわすというのは会社員の安定して給与が毎月入ってくるということと相性が良いです。
計画的に資産運用できますし、将来のライフプランも考えやすくなってきますしね。
また、転職する時も転職した先に今まで積み立ててきた運用資産を引き継いで継続することが可能です。
20歳~60歳の会社員の方で企業型確定拠出年金に加入していない場合は迷わずiDeCoを活用することをおすすめします。
まとめ
iDeCoの最大のメリットは節税効果が大きいことです。
毎月のお給料から引かれている税金に不満を感じている方は税金の負担額を抑えることを考えてみましょう。
iDeCoを活用することで、60歳までの長期間にわたって税制面でお得にお金を運用することができます。
長期間の積み立て投資では複利によって早く始めるほど利回りの効果が大きくなるため、迷っている方は今すぐ始めてみましょう。
また、iDeCoを始めるための証券会社の口座開設にはSBI証券や楽天証券がおすすめです。
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