「金持ち父さん貧乏父さん」ってどんな本??わかりやすく内容を解説します。

お金を学ぼう!「金持ち父さん貧乏父さん」とはどんな本なのか?

みなさんは「金持ち父さん貧乏父さん」という本をご存知でしょうか?

「お金と人生について一度は読んでおきたい本」として累計4000万部超の大ヒット本です。

お金が全てでは無いという意見も多いですが、お金持ちになりたいと思っている人が多いこともまた事実です。

そして日本人の大半はお金を欲しがりながらも、お金に関しての勉強はしないまま人生を過ごしています。

例えばこんな質問をしてみましょう。

あなたは家は資産だと思いますか?

家賃を毎月払い続けなくても、その期間ローンを組んで家を買えば後に家が残り資産になる。

だから家は資産であり、買った方が良い。

このように考えている方は非常に多いです。

しかし、金持ち父さんは言います、

「家は負債だ」

そう、この本の内容を理解すれば資産と負債の違いが分かりお金持ちへの道が見えてきます。

貧乏でもいいという人は読まなくても結構ですが、本気でお金持ちになりたいと思っている人は一読してみることをお勧めします。

今回は、この本に書かれていることを中心にして私なりの解釈を加えたお金の話をしていこうと思います。

金持ち父さん貧乏父さんとは?

この本の著者ロバート・キヨサキさんは実のお父さんが貧乏父さんで友達のお父さんが金持ち父さんでした。

そして、2人のお父さんから様々な教えを受けるのですが、お金に関することは金持ち父さんに教えてもらうことを決めます。

この本には、お金持ちの父さんと貧乏人の父さん2人の教えの違いが書かれています。

2人ともよく働く人なのですが考え方や行動の仕方が全く異なります。

貧乏父さんと金持ち父さんのセリフの違いをいくつか見てみましょう。

貧乏父さん

・・・良い大学を出た公務員

「安定した仕事につけ」

「金への執着は悪の根源だ」

「それを買うためのお金はない」

金持ち父さん

・・・高学歴ではないが自分の会社を持っている。

「安定なんて求めるな、チャンスを探せ」

「金がないことこそが悪の根源だ」、

「どうやったらそれを買うためのお金を作り出せるだろうか?」

 

どうでしょう、2人のお父さんは真逆のことを言っているのがわかりますよね。

金持ち父さんの教えはこうです。

1.金持ちはお金のためには働かない

2.お金の流れの読み方を学ぶ

3.自分のビジネスを持つ

4.会社を作り節税する

5.金持ちはお金を作り出す

6.お金のためではなく、学ぶために働く

会社員の方にはピンとこないものも多いのではないでしょうか。

ですがこの六つの内容がお金持ちへの道筋になっています。

資産と負債の違い

家は資産かという最初の質問についてなぜ負債なのか考えてみましょう。

金持ち父さんの言う資産と負債の定義は次のようなものです。

資産とはプラスのキャッシュ・フローを生み出すもの
→家賃収入が入ってくる不動産や配当の入ってくる株式など。

負債とはマイナスのキャッシュ・フローを生み出すもの
→自宅や車のローンなど。

資産を買うとお金が自分に入ってきますが、負債を買ってしまうと自分のお金を奪われてしまうことになります。

ちなみに、高級品や食事などはどちらにも属さない消費ですね。

お金持ちになるには資産を買うことにお金を使う必要があります。

しかし、大抵の人は負債を買うことと消費にお金を使います。

だから、いつまでたってもお金に悩まされることになるんです。

金持ちがさらに金持ちになり、貧乏人がさらに貧乏になるのはお金に関する教育が学校ではなく家庭で行われるからです。

それにより高学歴の銀行員や医者、会計士の方達ですら一生お金に苦労しなければならないという不思議な現象が起こっているわけです。

お金に関する知識を身に付けよう

ではお金に関する勉強はどのようなことをすればよいのでしょうか。

答えは以下の4つです。

会計力
・・・会計力は土台となるスキルです。財務諸表や損益計算書を読めるようになりましょう。

投資力
・・・投資力とはお金を使ってお金を増やす仕組みのことです。お金持ちになるためにはこのスキルが必要不可欠です。

市場の理解力
・・・市場は人々の需要と供給によって成り立っていることを理解しましょう。身に付けることであらゆるチャンスを掴めるようになります。

法律力
・・・会計や税金に関する法律を学びましょう。ルールを知らずに戦ってはいけません。

人は4タイプに分類できる

お金の入ってくる人は従業員、自営業、経営者、投資家の4つに分類することができます。

このうち小学校〜大学で教えてもらえるのは良い従業員と自営業になる方法です。

有名企業への就職や弁護士や税理士、医者などになる道は示してくれますが、経営者や投資家になる方法は教えてくれません。

そして金持ち父さんの考え方では従業員も専門家もお金持ちとは呼べないのです。

なぜなら自分の労力でお金を稼いでいるからです。

お金持ちになるためには経営者か投資家になるしかないというのが答えです。

その原因の1つとして税制があります。

金持ちをより金持ちにする税金制度

従業員と経営者の税金の取られ方を比べてみましょう。

従業員
収入→税金→支出

経営者
収入→支出→税金

この違いがお分かりでしょうか?

従業員の場合は収入から税金を取られた後、残った分から自分の使いたいものにお金を使います。

しかし、経営者の場合は税金を取られる前に支出を行う事ができます。

これは、使ったお金を経費にできるからですね。

そして、その後に税金が取られるので従業員と経営者を比べると税金の割合が全く変わってきます。

このルールによってお金持ちはよりお金持ちになっていくというわけなんです。

所得の分類

金持ち父さんは所得は3種類に分類できると教えてくれます。

勤労所得

・・・自分自身から生まれる

→給与などによる収入

ポートフォリオ所得

・・・株式や債券などの資産から生まれる

→利子や配当、優待や値上がりなどでの収入

不労所得

・・・不動産などの資産から生まれる

→家賃収入による収入

 

お金持ちになるためには勤労所得から得た収入をポートフォリオ所得と不労所得に変換することが重要です。

要するに自分のビジネスを持って、プラスのキャッシュ・フローを作り出せるものを買うようにしましょうということですね。

結論 :お金持ちになるためには?

1.お金の勉強をする。

2.従業員や自営業ではなく経営者か投資家になる。

3.負債になるものは買わず資産になるものを買う。

まとめ

この本の著者、ロバート・キヨサキさんの資産総額は80億円を超えるとも言われています。

誰もがお金持ちになる可能性を秘めているにも関わらず、一生お金持ちになれないままの人生を過ごすのは勿体ないですよね。

残念ながら日本人はお金に関する知識をしっかりと身に付けている人がほとんどいないのが現実です。

だから会社に勤めて毎月安定したお給料をもらっている今の環境を捨てるのが怖いと感じてしまうのです。

この本に書いてあることは正論だと思いますが難しい事でもあると思います。

美味しいご飯を食べたい家族や恋人と旅行に行きたい良い家に住みたいなど目先の幸せを優先したくなってしまうのが人間の心理ですからね。

ただ、まずはそれを少し我慢してお金の勉強をする時間にあててみてはいかがでしょうか。

今回お伝えした内容は「金持ち父さん 貧乏父さん」の一部を中心として簡潔に書いただけです。

もし、あなたが今の生活に100%満足していないのであればぜひこの本を読んでみて、そして少しでも行動してみましょう。

きっと充実した人生になると思います。

また、この本には続編があり代表的なもので言うと、「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」、「金持ち父さんの投資ガイド[入門編]」、「金持ち父さんの投資ガイド[上級編]」などがあります。

ちなみに今回書いた内容にも他3冊の話がほんの少しだけ含まれています。

この本を読み終えて、面白いと感じた方はぜひ残りの3冊も読んでみることをお勧めします。

参考文献
:「改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん」
ロバート・キヨサキ(筑摩書房)