高配当株に注目しよう!資産株のメリットは?

高配当株で運用しよう!資産株のメリットは?

高配当株は個人投資家、機関投資家を問わず長期保有する資産株として非常に人気ですが、思い通りの投資結果が得られないこともよくあります。

期待通りの配当生活が送れるように高配当株投資のメリットや失敗談を知っておきましょう!

高配当株とは?

高配当株とは配当利回りが高い(1株あたり配当金÷株価)の高い株式のことです。

また、業績が安定していて配当利回りも良い銘柄などは安心して長期保有できることから資産株とも呼ばれたりします。

一般的に配当利回りが3.0%以上ある銘柄は高配当と言ってもいいでしょう。
(2020年7月時点の東証一部全銘柄の配当利回りの平均は約2.0%となっています。)

企業の成長に向けた投資を行う一方で、株主還元も高水準を維持する会社を選ぶようにしましょう!

高配当銘柄の選び方

1. 予想配当利回りが3.5%以上

2. 時価総額が1000億円以上

3. 営業利益が増益予想

4. 自己資本比率40%以上

5. 配当性向が100%以下

もちろん全てに該当する必要はありませんが、チェックポイントとしてはこの辺りのデータを見て判断すると良いかと思います。

1. 予想配当利回り3.5%以上

一般的に配当利回り3.0%以上が高配当とお伝えしましたが、年間3.0%の利回りだと100万円投資して3万円の配当金ということになり少し物足りなく感じる方も多いでしょう。

最近は昔に比べ配当金を増やしている企業も多いため3.5%以上に絞っても良い銘柄を見つけることができると思います。

低金利の今の時代、配当利回りの高い銘柄でしっかりとした資産運用をしていきましょう。

2.時価総額が1000億円以上

時価総額1000憶円以上の企業はいくつもの投資信託に組み入れられていることも多く、財務状態などが市場から一定の評価を得ていると考えることができます。

そのため、倒産したり急に配当金がなくなったりする可能性も低く投資対象として安心できるでしょう。

3.営業利益が増益予想

高配当株投資に限った話ではありませんが利益が年々減っている企業への投資はおすすめできません。

特に本業での儲けを示す営業利益は重要で、増加傾向にあると今後株主への配当金を増やしてくれる期待も持てます。

逆に減益になると企業の価値が下がっていくとともに配当金も減らす恐れがあります。

できるだけ営業利益は増益予想になっている銘柄を選ぶようにしましょう。

4.自己資本比率40%以上

長期投資において企業の倒産リスクは減らさなければなりません。

会社は預金、在庫、土地、建物、機械装置など多くの資産を持っています。

そして、このための資金を調達する方法は、銀行などから借りるか株主に出資してもらうかです。

自己資本比率とは、会社が持っている資産のうち何%を株主の出資で購入したかという割合のことをいいます。

自己資本比率=自己資本(返済不要の資本)÷総資本(自己資本+他人資本)

例えば自己資本比率が100%の場合、「会社の資産は全て株主の出資で購入したもの」ということです。

逆に自己資本比率が0%の場合、「会社の資産は全て借り入れで購入したもの」ということになるのです。

一般的に自己資本比率が高いということは株主の資産が多く経営が安定して倒産しにくいと言われています。

自己資本比率が40%以上であれば健全な財務体質の会社と言えますので安心して長期保有することができます。

5.配当性向が100%以下

配当性向とは、その期の純利益から配当金をどのくらい支払っているかを割合で表したものです。

配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100

配当性向が100%を超えてる場合、その企業は稼いだ利益以上に配当金を出しているということになります。

将来の減配や無配になるリスクを防ぐためにも配当性向は100%以下の企業を選ぶようにしましょう。

高配当株の利点

高配当株の良い特徴として、株価が下がると配当利回りが上がるため株価が下支えされるということがあります。

どういうことかと言うと、例えば株価が1,000円で1株あたりの配当金が30円だったとしましょう。

この場合、この銘柄の配当利回りは3.0%です。

仮に株価が半分の500円まで下がったとすると、配当金は同じ額でも配当利回りは6.0%まで上昇することになります。

配当利回りだけで考えると利回り6.0%の株は3.0%の時よりも人気が出るはずです。

なので買いたい人が増え、株価が下がりにくいという考え方です。

高配当投資のよくある失敗

高い利回りが期待できる高配当株ですが、収益が落ち込めば減配や無配になってしまう可能性もあります。

よくある失敗談が配当利回り5%以上の高利回りだから安心だと思い買ったら、業績が悪化したことで減配となり株価がどんどん下がって損したという話です。

高配当株は配当金によって株価が支えられているということは覚えておきましょう。

減配リスクを防ぐには?

減配や無配になるリスクを防ぐためには、業績を確かめてから投資しましょう。

売上や利益(特に営業利益)が年々増えていれば良いのですが、中には売上や利益が縮小しているにも関わらず配当金を出し続けている企業もあります。

こういった会社は今後の成長性が感じられず投資家からの人気が無くなって株価が下がっていく可能性が高いです。

また、1株配当金が1株利益を上回っている場合、その企業が今までに貯めてきた財産を取り崩して配当金を出しているということですので要注意です。

これは財務基盤が悪化したり企業の成長に資金を回せない状態になってしまうほか、長期に渡って配当を維持することが困難にもなるからです。

 

 

企業の知名度高かったり規模が大きいからという理由で銘柄を選ぶのはやめておいた方がいいですね。

必ず財務基盤がしっかりしていて業績も良い会社を選ぶようにしましょう。