テスラの時価総額がトヨタを抜き世界一位に!自動車業界の将来はどうなる?

自動車業界の新たな王者 テスラ・モーターズ

テスラという会社を皆さんはご存知でしょうか?

日本ではまだ知らない人も多いと思いますが世界の自動車業界では超有名な会社です。

なんと先日、時価総額(会社の価値)でトヨタを超えたんですよ。

自動車業界では今までトヨタ自動車が世界トップの座についていました。

しかし、アメリカの電気自動車メーカー「テスラ・モーターズ」の時価総額がついに「トヨタ」を上回り自動車メーカーで世界トップに君臨したんです。

テスラモーターとは?

・2003年に設立された電気自動車の会社

自動車はエンジンとガソリンで動くのが一昔前の当たり前でした。
それが最近ではモーターと電気で動く電気自動車が普及してきました。
その電気自動の代表的メーカーがアメリカのシリコンバレーで生まれたテスラ・モーターズです。
車には自動運転機能が搭載されており、物作りメーカーだけでなくIT企業としても認識されています。

・社長は世界的に有名なイーロン・マスクCEO!

イーロン・マスクさんは2016年12月、フォーブスの世界で最も影響力のある人物ランキング21位に選出された世界的な起業家です。
強力なリーダーシップ力を持っていると言われており、テスラだけでなくPayPalや宇宙ロケットの「スペースX」などでも名が知られています。
これまでの実績から人気も高く、投資したいという投資家の方たちが大勢いるのも強いですね。

・新型車を次々に発表しており、売上が爆発的に伸びている会社

自動車メーカーは日欧米に数多くありますがここまで急成長している会社は他にありません。
2003年に設立した若い企業であるにも関わらず売上規模は2兆円を超えています。
これはテスラが長い間赤字経営を続け、研究開発費と販売台数の拡大に重点を置いているからです。
目先の黒字化は狙わずに将来のEV市場でトップをとればよいという考えが伝わりますね。
2010年に上場してから株価も右肩上がりで上場当初と比べるとなんと50倍にまでなっています。

テスラ・モーターズとトヨタ自動車の比較

それでは次に「売上」、「営業利益」、「販売台数」の3つの項目ででテスラとトヨタの業績を比べてみましょう。

テスラ・モーターズ トヨタ自動車
売上 2.7兆円 30兆円
営業利益 80億円 2兆4000億円
販売台数 36万台 900万台

え?トヨタの方がすごいじゃん!テスラ大したことない、、、

と思われるかもしれません。

ただ時価総額とは何でしたでしょうか?

時価総額=株価×発行株数によって求まり、その会社の価値を表すものです。

そして、時価総額が上がるのは基本的に株価の上昇が理由です。

株価はその会社の株式を買いたい人と売りたい人の需給バランスによって決まるので、株価が上昇するのは買いたいひとが大勢いるということです。

テスラは会社の成長率が評価され、将来は売上も利益も増えてもっと凄い会社になるだろうという期待から今のうちに株式を買っておこうということですね。

逆にトヨタは今は世界トップの実績ですが将来性といった意味では期待されていません。

これによりトヨタの10分の1の売上にも関わらず時価総額で追い抜いたということです。

これからのテスラの株価にも注目

テスラの7月1日時点の時価総額は、終値の換算でおよそ22兆5,000億円となり、トヨタを8,000億円ほど上回りました。

しかし、テスラのような上場してから年数が短い企業は株価の動きも激しくなる傾向にあります。

今回、テスラの株価がトヨタを抜いたのは世界中で新型コロナが蔓延し様々な企業の業績が落ちていく中、これからのEV市場や自動運転の拡大に期待してテスラが投資対象に選ばれたということだと思います。

次世代技術への期待はもちろんありますが、その一方で過熱感があるという意見も出てきています。

イーロン・マスクCEOによって今後その期待をさらに超えた業績を出していけるのか、非常に注目ですね。