証券会社を辞めたいと思う6つの理由(リテール・個人営業)

証券営業を辞めたいと思う6つの理由

給料が高く就活生からの人気も高い証券会社、しかし離職率が高いことでも有名です。

入社してから3年で3〜4割、特に女性は半数近くが辞めていくと言われています。

実際に私の働いている会社でも最初の1年で約2割の同期が会社を去っていきました。

他の業界と比較して離職率が高い理由は何なのでしょうか。

1.目標数字が高い

証券営業は一年目からベテランまでとにかく数字に追われる毎日です。

個人個人に販売目標や資金導入目標など多くの項目に月間の目標数字が設定され、クラス別に毎日順位付けされます。

ただでさえ売るのが難しい金融商品を毎月驚くような金額売らなければならないのです。

そしてこの目標数字を達成できるのは一部の人しかいないため、毎日上司からどのように数字を達成するのかを激しく詰めらることになります。

こういった環境で精神が病んでしまう人が出てきてしまうわけです。

2.新規開拓がキツい

特に若手社員はお客さんがいないため、新規開拓が仕事の中心になるんですがこれが本当にキツいです。

営業の方法は個人宅や中小企業にテレアポや飛び込み訪問などを繰り返す泥臭いやり方です。

私も最初の頃は一日電話200件、訪問100件を毎日おこなっていました。

そして電話や飛び込み訪問で話ができるのは数百件に一件程度でほとんどは冷たい反応をされたり怒られたりです。

メンタルが弱い人はここでやられてしまいます。

3. 朝が早い

証券会社の朝は早いです。

日本の株式市場が朝9時から始まるためそれまでにミーティングや営業準備を終わらせなければなりません。

私は7時40分ぐらいに出社していましたが、会社に着く前に日経新聞とニューヨーク市場の動きを頭に入れておかないといけないのでのんびりとした朝は迎えられません。

5時30分までには起きている証券マンが多い印象です。

4.大事な資産を預かる辛さ

証券会社の営業員は若いうちから富裕層のお客さんから大金を任されます。

そして銀行預金などなら安全ですが、株式は下がってしまうことも当然あります。

ようやく自分を信頼してもらいお金を預けてくれたのに、自分の勧めた商品で損させてしまうと申し訳ない気持ちになりますしお客様から冷たい言葉をもらうこともあります。

真面目で優しい人ほど辛く感じてしまうでしょう。

5.ノリが合わない

証券営業は体育会系の人が多いのが特徴です。

お酒やタバコ、女遊びなどのイメージも間違っておらず多少のセクハラやパワハラは当たり前に存在しています。

飲み会も頻繁にあり、中にはほぼ毎日飲みに行っている人もいます。

このような雰囲気に合わないと感じて証券会社を辞めようと考える人も少なくありません。

6.理想と現実の違い

ここまで5つの理由を紹介しましたが、これらは証券会社の特徴として就活生もある程度認識はしています。

皆そのうえで入社するわけです。

おそらく社員さんから話を聞いていても自分は大丈夫だろうと思う人が多いんだと思います。

研修期間中は同期で仲良く話し合って夢や目標を語り合ったりもします。

特に男性は営業成績でトップをとることを本気で目指している人もいたりします。

しかし、各支店に配属されて営業活動を始めると想像以上に辛く数ヶ月何の結果も出ないというのが現実です。

証券会社の新規開拓営業は基本的に数ヶ月かけて口座開設に繋げるため最初の一、二ヶ月で出た結果はラッキーの場合がほとんどです。

ですがラッキーであろうと同期が次第に結果を出し始めると焦りも出てきますし自分はこの仕事に向いてないんじゃないかと考えるようになります。

この時に周りの先輩や同期がうまく励ましてくれればいいんですがそういう環境でない場合はモチベーションが回復せず退職へと進んでしまうこともあります。

まとめ

以上の6つが私が思う証券会社の離職率が高い理由です。

証券会社では体力的にも精神的にもキツい毎日が続くため辞めてしまう社員が多いのが現実です。

もちろん「結婚」や「やりたい仕事が新しく見つかった」などポジティブな理由で退職する人もいますが、やはり今回紹介したようなネガティブな理由で辞めてしまう人の方が多い印象です。

証券会社に限りませんが今の仕事でストレスが続くようなら辞めてしまうのも良いと思います。

周りに反対されるかもしれませんが自分の人生は自分で豊かにしていきましょう

きっと人それぞれあった仕事があるはずです。