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IFAとは何か!?資産運用の相談前に押さえておくべきポイントについて

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投資は、将来の自分や家族のために資産を増やすことができる非常に有用な手段ですが、正しい方法で行わないと失敗する可能性があります。そのため、銀行や証券会社に頼るだけでなく、専門家であるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)のアドバイスを受けることも検討してみてはいかがでしょうか。

しかし、IFAを選ぶ際にも注意が必要です。初めてIFAと面談する方は、何を話すべきか、どのようなポイントを確認すべきか、という疑問があるかもしれません。この記事では、IFAとの面談前に知っておくべきこと、IFAとの契約後に注意すべきポイントについて、わかりやすく解説しています。

まず、面談前には自分の資産状況や目的、希望を明確にしましょう。その上で、IFAとの面談に備えて質問をリストアップしておくことが大切です。また、IFAとの契約後には、契約書の確認や投資方針の確認、定期的な報告の受け取り、解約や変更の手続きなど、注意すべきポイントがあります。これらのポイントについても解説しています。

IFAを選ぶ際には、自分の資産状況や目的、希望をしっかりと把握しておくことが大切です。また、IFAとの面談や契約後にも、正しい方法で投資を行うために注意すべきポイントを確認することが必要です。この記事を読むことで、初めてIFAと面談する方も、自信を持って投資を進めることができようになってもらえればと思います。

IFAとは何か?

相談相手

IFAとは、Independent Financial Advisor(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の略称で、個人や法人などが資産運用や保険などお金に関する相談をする専門家のことです。IFAは、金融機関に所属せず、独立した立場で活動しているため、金融機関に所属している人に比べて利益追求に左右されることなく、お客さんの利益を最優先に考えたアドバイスが受けられます。

IFAは、お客さんの目標やライフプランに合わせた長期的な資産運用アドバイスを提供することができます。また、投資信託や株式などの金融商品を選定し、適切な投資の助言をすることもできます。さらに、相続や遺言、税金対策などの専門的な分野でもアドバイスを受けることができますので、お金に関しての良き相談相手となってもらえる可能性があります。

IFAを利用するメリット

まず、IFAは独立した立場で活動しているため、金融機関に所属するファイナンシャルアドバイザーと比較して独立性が高いといえます。金融機関に所属するアドバイザーは、所属する金融機関の商品を販売することや毎月のノルマが求められることが多くあるため、クライアントの利益を優先することが難しい場合があります。しかし、IFAは利益追求に左右されることなく、クライアントの利益を最優先に考えたアドバイスを受けることができます。

また、IFAは幅広い金融知識と経験を持った専門家と言われています。これは、多岐にわたるお金に関する問題に対応できるため、安心して相談することができるからです。

さらに、IFAは投資家の立場に立ち、お客さんに合ったアドバイスを提供してくれることが多いです。お客さんが抱えるお金に関する問題や悩みをきちんと把握し、納得できるアドバイスを提供してくれます。また、IFAはお客さんとのコミュニケーションを大切にしており、長期的な資産運用をする場合にはこの信頼関係がとても重要になってくるでしょう。

IFAを利用するデメリット

まず、IFAは個人で活動している場合が多いため、信頼できるIFAを見つけることが難しい場合があります。また、IFAのアドバイスには、金融商品の紹介などが含まれていますが、自分自身が金融知識を持っていない場合は内容を判断することが難しくなることがあります。

また、IFAのサービスには費用がかかります。金融商品の購入する際に手数料がかかる場合や、預かり資産総額に応じて一定割合が継続的にかかったりします。そのほかのサービスを受ける場合にも費用が発生するため、これらの費用が人によっては負担になる場合があります。

以上が、IFAを利用するメリットとデメリットの概要となります。IFAを利用する場合は、自分自身の状況に合わせて判断することが重要です。

IFAの選び方

信頼

IFAを選ぶ際には、どのようなポイントに注目すればよいのでしょうか。以下では、IFAを選ぶ上で重要なポイントについて解説していきます。

IFAの資格や実績

まず、IFAの資格や実績が重要なポイントとなります。IFAは、日本証券アナリスト協会の「CMA」や、日本FP協会の「CFP」などの資格を持っていることが望ましいです。また、実績があるIFAは、長年の経験からお客さんのニーズを把握してくれ、適切なアドバイスを受けることができます。

IFAの実績を知る方法としては、ウェブサイトやパンフレットなどで紹介されている実績のほか、クライアントからの評価や実績が公表されているIFAランキングなどを参考にすることができます。IFAランキングは、IFAの実績や資格、信頼性などを総合的に評価したもので、IFA選びの参考になるでしょう。

IFAの評判や口コミ

IFAを選ぶ際には、評判や口コミも重要なポイントとなります。実際にIFAを利用した人からの評価や口コミを調べることで、IFAの信頼性や実力を知ることができます。

IFAの評判や口コミはインターネット上で検索し、クライアントの口コミが多数投稿されている口コミサイトや、IFAのサイト内にあるお客さんの声を掲載しているページなども参考にしてみると良いでしょう。

ただし、お客さんの評価や口コミには個人差があり、完全に信頼することはできません。IFA選びの際には複数の情報源から情報を収集し、判断することが重要です。

IFAとの面談前に準備しておくこと

IFAとの面談は、自分の資産運用についての重要な決断をするための貴重な機会です。そのためIFAに全て任せるのではなく、面談前に自分自身がしっかりと準備しておくことが大切です。ここでは、IFAとの面談前に準備しておいた方が良いことを紹介します。

自分の資産状況の把握

IFAと面談する前には、自分自身が持つ資産状況を把握しておくことが重要です。自分がどのような資産を持っているのか、それらの資産がどの程度の価値を持っているのかを正確に把握しておくことで、IFAから提案された資産運用プランが自分に適しているかどうかを判断しやすくなります。自分の資産状況を把握する方法としては、以下のようなものがあります。

  1. 資産残高照会サービスの利用:自分が持っている銀行口座や証券口座などの残高照会サービスを利用することで、現在の資産状況を簡単に把握することができます。
  2. 資産管理アプリの利用:スマートフォンやタブレットなどにインストールされた資産管理アプリを利用することで、自分が持っている資産の種類や残高を簡単に管理することができます。

目的や希望の明確化

IFAとの面談では、自分が何を目的として資産運用を行いたいのか、どのような希望があるのかを明確にしておくことが大切です。

まず、資産運用をする自分の目的を考えましょう。資産運用の目的は人それぞれですが、例えば老後資金や子供の教育費、不動産購入のための資金、投資家としての収益確保などが考えられます。目的が明確になれば、そのために必要なリスク許容度や期間、適した運用方法なども明確になってきます。

次に、自分の希望を考えましょう。運用期間やリスク許容度、運用商品や運用方法、IFAとのコミュニケーション方法など、自分が重視するポイントを考えておくと、面談時にIFAとの意見交換がスムーズになるでしょう。

このように、目的や希望を明確にしておくことで、IFAとの面談が有意義な時間になります。IFAには、自分の目的や希望に合わせた適切な提案をしてもらい、自分に合った資産運用を実現することができます。

IFAとの契約で注意すべきポイント

報告書

IFAとの契約の締結に関して注意すべきポイントがあります。ここでは、IFAとの契約で確認すべきポイントを紹介します。

契約書の確認

IFAとの契約書を締結する前に、契約書の内容については詳細に説明を受けます。しかし、契約書には細かい部分が含まれているため、再度、自身で内容を確認する必要があります。

重要事項説明書の確認

IFAとの契約にあたり、重要事項説明書を受け取ることになります。この書類にはIFAとの契約に関する重要な情報が記載されています。例えば、手数料の詳細や解約時の手続きなどが含まれます。契約後にトラブルが起きた場合、この重要事項説明書を参照することになりますので、事前に確認しておきましょう。

IFAとの契約を締結する際には各種契約書の内容をしっかりと確認して、契約後にトラブルが起きないようにしておきましょう。

投資方針の確認

リスク許容度の確認

IFAとの契約後、IFAが提案する投資方針について、自分が受け入れられるリスクの範囲を検討することが大切です。自分が受け入れられるリスクの範囲を理解し、それに沿った投資対象や投資期間を選択することで、自分にあった将来の資産形成につながります。リスク許容度は、自分がどの程度の損失の可能性まで受け入れられるのか、投資対象によって異なるリスクの種類についてどの程度のリスクを受け入れられるのかを考え、それに基づいてIFAと話し合うことが大切です。

投資対象や期間の確認

IFAとの契約後、IFAが提案する投資対象や期間についても確認することが大切です。投資対象には、株式、債券、不動産、コモディティなど様々なものがあり、IFAがどのような投資対象を提案しているかを確認し、それが自分の投資方針やリスク許容度に合致しているかを検討することが重要です。また、投資の想定期間についてもIFAと共有し、自身の目的に合わせた適切な期間を設定することが資産形成につながります。自分が提案された投資対象について理解しIFAと話し合うことで、安心して将来的な資産形成につながる投資計画を立てることができます。

定期的な報告の受け取り

IFAとの契約を結んだ後は、運用に関しての定期的な報告を受け取ることになります。ここではIFAから受け取る報告書の内容を解説していきます。

投資成績の確認

IFAから受け取る投資成績の報告書には、運用期間中の収益や損失などが記載されています。報告書の中には、パフォーマンスの比較対象となるベンチマークの情報も含まれていることが多いです。この報告書を通じて、自分の投資成績がIFAが設定した目標に達しているかどうかを確認することができます。また、運用成果に疑問や不満がある場合はIFAと相談し、投資方針の変更やリスク管理の見直しを検討するようにしましょう。

市場動向の確認

IFAから市場動向に関しての書類には、各種市場の動向や投資対象の動向が記載されています。この報告書を通じて、自分が投資している分野の動向を把握することができます。また、報告書にはIFAの見解やアドバイスも含まれている場合があるため、相談や打ち合わせの際に参考にすることができます。市場動向を把握することで、将来の投資方針に役立てることができますので必ず確認しておきましょう。

解約や変更の手続き

解約手続きの注意点

IFAとの契約解約を検討する場合、注意すべきポイントがあります。まずは契約書を確認し、解約手数料や解約に関する手続き期間などを確認しておきましょう。また、解約に際してはIFAとの契約の間で保有している投資信託や株式などの資産について今後どうするかも考慮する必要があります。この点についても契約書に明記されていることが多いため、しっかりと確認するようにしましょう。

投資方針の変更

IFAとの契約後、投資方針の変更を検討する場合もあります。この場合、基本的にはIFAとの話し自分の目的や希望、リスク許容度などを再度伝えるすることが重要です。その上で、IFAから提案された投資方針について自身でも検討し、変更の必要がある場合はIFAとの間で具体的な手続きを進めていくようにしましょう。

以上がIFAとの契約後に注意すべきポイントになります。解約や投資方針の変更などは、十分に検討し契約書の確認したうえで、IFAとの面談などを通じて進めていきましょう。

まとめ

資産運用

今回の記事では、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)を選ぶ際のポイントや、面談前に準備すべきこと、契約後に注意すべきポイントについて解説しました。

IFAを選ぶ際には、IFAの資格や実績、評判や口コミを確認することが大切です。また、面談前には自分の資産状況や目的・希望を明確にすることが重要です。

また、契約の際には各種契約書や重要事項説明の内容確認、IFAが提案する投資方針についての検討が必要です。さらに、定期的な報告の受け取りや、投資方針の変更、解約手続きについても注意する必要があります。

IFAは資産運用に関する専門的なアドバイスを提供してくれることが多いです。しかし、IFAを選ぶ際や契約時には慎重な検討が必要であり、自分の目的やリスク許容度について理解してくれるIFAを選ぶことが大切です。