証券マンの一日(新入社員研修編:証券会社)

証券マンの一日(新入社員研修編)

証券会社に入社するとまず最初に集合研修を行います。

証券会社や年度によっても異なりますが、私の時は本社で1ヶ月間の研修でした。

今回は私が体験した新入社員研修の内容をお伝えしたいと思います。

証券会社への就職を考えている学生さんはぜひ参考にしてみてください。

スケジュール

5:30 起床

6:30 電車で新聞を読む

7:30 出社

7:45 掃除

8:00 研修

16:40 報告日誌記入

17:00 退社

研修期間中は昼休憩が1時間しっかりと取れて比較的のんびりと過ごすことができました。

退社後は私の場合、同期と飲みに行ったり資格試験の勉強をしたりすることが多かったです。

研修内容

自社のお話

社長や役員クラスの方々が自社の歴史や経営方針などを熱く語ってくださいます。

また、給与体系や福利厚生関連の説明も一通り受けることになります。

学生から社会人になったことを徐々に実感し、モチベーションも上がってきます。

金融商品や経済に関する基礎的な勉強

証券会社には経済学部や商学部で金融の勉強をしてきた学生だけが入社する訳ではありません。

私のように理系出身の人もいますし、部活に学生時代を注いできた人もいます。

ですので研修期間中に株や債券、証券市場に関する基本的な講義を全員受けることになります。

この時間は専門部署の人が淡々と聞き慣れない用語を使って話すのを聞いているだけなのでとても眠くなります。

何度も寝てしまい怒られていた同期も何人もいました。

ビジネスマナー研修

ある程度の規模の会社だとどこでもあると思いますが挨拶や電話対応、名刺交換、身だしなみ、敬語の使い方などのビジネスマナーを一通り学びます。

私の時は外部の講師の先生に丸二日間お世話になりました。

内容はとにかく細かくて、実際に仕事をしてからこの研修が役に立ったなと思ったことは正直あまりありません。

ロールプレイング形式の研修でしたが、証券営業の場合は実践で学んでいく方がはるかに良いと思います(笑)

営業の練習

研修では主に新規開拓の心得やロールプレイング形式のトレーニングを行います。

新規の電話や飛び込み訪問での挨拶の仕方や国債、メインで扱っている投資信託のセールストークを学びました。

役には立ったと思いますが、ビジネスマナー研修と同様で実践で学ぶ方が良い気はします。

PCやタブレット端末の操作方法

証券会社ではマーケット情報や注文の受発注、顧客管理などPCで様々な専門ツールを使って仕事をしていくのですがこのツールの使い方をざっくりと説明されます。

支店に配属されてから優しく教えてもらえる環境ならよいのですが、新人に容赦ない支店も多々あります。

営業数字が悪く空気が悪い時や、顧客対応で先輩が皆忙しくしていたりすると、とても気軽に質問できたりはしません。

そのため、研修期間中に自分でしっかりと操作方法を覚えておかないと後で後悔します。

コンプライアンス研修

金融機関に対するコンプライアンスは年々高く求められるようになってきています。

研修では金融商品の勧誘方法や個人データの管理の仕方など重要な説明を受けます。

眠くなりますが大事なことなので頭に残しておかなければなりません。

日経新聞の読み合わせ

支店に配属されると毎朝、上司と日経新聞の読み合わせを行うようになります。

研修ではその練習みたいなもので、指名された人が気になった記事を紹介して自分の意見を言い、フィードバックしてもらうという感じです。

日経新聞なんて入社するまで読んだことが無かったので毎日読むだけでもストレスでしたが、毎日読むことで徐々にわかるようになるので大事な時間だったと感じます。

外部企業への訪問

証券取引所の見学や自社グループ以外の運用会社への訪問、とある場所での合宿生活など盛り沢山です。

個人的には研修期間中で一番楽しい時間でした。

寮生活

研修期間中は基本的に男性は社員寮、女性は社宅での生活となります。

寮はもちろん一人部屋で食堂と大浴場があり、トイレは共同といった環境でした。

門限や入浴時間など規制はほとんどないので意外と快適な暮らしができます。

同期と一緒に夕食を食べたり、お風呂に入ったりしながら話し合うのも楽しかったですね。

新入社員研修の感想

学生から社会人となり、大変だと感じることもありました。

ですが、支店に配属されてからの生活に比べると研修期間中の方がはるかに楽です。

また、同期の仲が一番良いのも研修期間中だったかもしれません。

社会人への第一歩である研修期間は今でもよく覚えており、良い思い出です。